芸者プロジェクトについて


2018年10月
別府にて

日本がどんどん国際化していくのが、僕は嫌いです。茶店よりスターバックスが多いこと、三味線よりギターが多いこと、それから本当の舞妓さんよりその仮装をする観光客が多いことを、僕はとても残念に思います。以前にも、これは話したことがあります。けれどはっきり言って、この感情は、僕の個人的な美意識に過ぎません。事実、日本が国際化していくことで、多くの人が得をします。僕を含めた、日本在住の外国人は特にそうです。仕事の機会が増えます。住宅ローンが組めるようになります。少子高齢化による不景気も避けられます。

つまり日本の国際化について、本当はとても複雑な気持ちがあるんです。僕は長い間この正解のない問いを抱えてきましたが、最近その戸惑いを芸術作品で表そうと決めました。

これが芸者プロジェクトです。

芸者プロジェクトというのは、日本の国際化に僕が感じる悲しみ、希望など、相反する様々な感情を、日本の伝統的な文化を通して描写する企画です。これから、季節ごとに、僕は画家を一人雇って、この気持ちを芸者の絵で表すように依頼します。そして出来上がった作品を数量限定の商品にして、売ります。それでその売上げで、次の季節にまた別の画家を雇って、新たな芸者の絵を描いてもらいます。各作品の商品数はコレクション合計で1868とします。在庫の販売は、次の作品が出来上がった時に終了になります。

この企画に興味を持っていただけると嬉しいです。芸者プロジェクトが今後どんな風に展開していくのか、僕自身も楽しみにしています。

道元